昼と夜の長さがほぼ同じとなる春分の日を超え、
日に日に昼が長くなっていきます。
厳しい寒さも目処がつき、春の気分です。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものですが、
この言葉には「人生の励まし」の意もあるそうです。
「秋はおはぎ?ぼたもち?」より
さて、仏教では、
生死の海を渡って到達する悟りの世界は「彼岸」、
私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界は「此岸(しがん)」。
彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、
太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、
彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、
先祖供養をするようになったそうです。
ということで、お彼岸は、
煩悩に惑わされている人間が最も悟りに近づく期間。
暑さ寒さだけでなく、それに伴う様々なつらさも、
彼岸のころには(=時間が経てば)
和らいで楽になるよ、という教えなのだそうです。
「冬来たりなば春遠からじ」と似ています。
週末は、義母が大量のこしあんとつぶあんのぼたもちを作る、
お手伝いをしてきました。テーブルに置き切れない
ぼたもちの海は、義母の彼岸への想いのようです。
親しい人の死も、時間が悲しみを和らげてくれます。
辛い思い出も、少しずつ忘れていきます。
自分にはどうしようもないことも、
何とかなっていくはず!?