端午の節句はとうに過ぎてしまいましたが、
我が家ではいまだに「つるし飾り」の五月人形が飾りっぱなし。
そろそろ片付けようと思い、その前に写真を撮りました。
ひな祭りに飾る「つるし雛」は有名だけど、
五月人形版を飾る家も最近は増えているようです。

このつるし飾りは姉が息子のために昨年手作りしてくれたものです。
それだけでも嬉しいのに、使用している生地は
ここ数年のうちに亡くなってしまった義父母の遺品である着物の端切れ。
古びた着物をどう処分するか悩んでいたところ
喜んでつるし飾りにリメイクしてくれたのです。

つるし雛の由来について調べると、
その始まりは江戸時代の伊豆・稲取温泉だそうです。
当時、雛人形は高価で一般庶民には手の届かないものでした。
そんな雛人形の代わりに、母親や親戚、近所の人たちが
着物の端切れなどで小さな人形をつくり、
持ち寄って飾るようになったようです。
人形ひとつひとつには子どもの幸せを願う
周囲の人たちの気持ちがいっぱい詰まっているんですね。

姉いわく、鯉に乗るのは私たち家族3人とのこと。
それを聞いてめちゃくちゃ感動してしまいました。
このつるし飾りを孫に引き継げたら嬉しいな。