oreore
近頃、「母さん助けて詐欺」と命名され直した?オレオレ詐欺。
「オレオレ~」と、電話がかかって来たという話は身近にもあったのですが、
とうとう、身内に被害が出てしまいました!

被害者は、老人ホームで暮らす、私の夫のおばあちゃんです。
おばあちゃんは、一昨年夫であるおじいちゃんを亡くし、
耳は遠いながらも、いたって元気。
トークは快調で、親戚が集まれば誰よりもペラペラとおしゃべりします。
数字に強く、お金の管理もお手のもの。
85歳になりますが、頭のしっかりした人。

そんなおばあちゃんのもとに、先週、息子(義父)を名乗る人物から電話が来ます。
・携帯電話をなくしたので、会社に携帯を借りている
・声がおかしいのは風邪をひいているから
・仕事上のトラブルで50万円必要になった
・会社の人間を行かすので、お金を渡して欲しい
・お金は明日15時までに返す

ザ・オレオレ詐欺とも言える、スタンダードな内容です。
おばあちゃんも、少しはおかしいと思ったようで、
義父の自宅へ電話をかけたのですが、不在のため確認できずじまい。

そして要求通りに50万円は、老人ホームにやって来た、
髭面の犯人の手に渡ってしまったのでした。

翌日、おばあちゃんから義父へ
「15時頃は病院に行ってて居ないから、お金返してくれるのは別の時間にして」
と電話があり、事件が発覚。

驚いたのは、まだ続きがあること。

なんと、翌日またも息子(義父)を名乗る人物から電話があり、
・警察から、被害金の返却がある
・返金を受けるためには、銀行からの引き落とし手続きをする必要がある
・よって口座番号等を教えよ

などと言われたらしいのです。

なんと!おばあちゃんは、その電話も息子からだと信じていたらしい…
しかし、引き落とし用の銀行口座とかは、おばあちゃんにはワケがわからず、
「わからん」と答えて、事なきを得ました。

以上の話の流れから、家族の間では、
おばあちゃんのボケが始まってしまった…とか、
騙されてひどくショックを受けているだろう…などと心配し、
今後の対策が話し合われました。

具体的には、電話番号を変更して、通帳は義父が管理。
何かおかしいと思ったら、老人ホームのスタッフに相談。
おばあちゃんの部屋の電話の前には、家族の連絡先を
大きく書いて貼っておく。
ということでまとまりました。
(すっごいフツーの対策ですが、これしかない、です)

老人ホームでも、早速入居者に向けて警察の講習会が開かれたそうです。

心配なのは、おばあちゃんの精神状態・・・だったのですが、
警察の講習会で事情を話したり、皆にその時の様子を聞かれたりして、
なんだか“時の人”というか“主役”というか、
自分がスターになったかのように、気分がよくなっているらしい(笑)

一時の興奮が冷めれば、落ち込むこともあると思いますが、
そこは家族がちょくちょく顔を見せて、気を紛らわせてあげるのが
良いのでしょう。

オレオレ詐欺について、周囲とも話をしましたが、
要注意なのは「息子を持つ親」ですよね。
娘が何か問題を起こして至急お金が必要ってシチュエーションの詐欺は
聞いたことがありません。
うちの親には娘しかいないので、心配は少ないと思っているのですが、
一応、身近で起きた今回の事件の話をして、注意を促しておこうと思います。

皆さんも、ご両親とぜひ対策をお考えくださいね。
STOP!オレオレ詐欺!です。