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昨年の秋ごろのことでしょうか。
庭のすみっこに見知らぬ植物が10芽ほど顔をだしました。
芝刈りのついでに引っこ抜こうとも思ったのですが
芽の姿がとても凛々しかったのでそのままにしておいたら
その後ぐんぐんと成長して今や背丈30㎝程の立派な見た目。
植物に詳しくない私にはこれが何なのかさっぱりわからないけれど
雑草でないことだけは確かです。
全体的に固くて丈夫、椿に似た葉はつやつやと光っています。

道路に面した場所なので「何を植えたの?」と
よくご近所さんに聞かれるのですが、もちろん答えようがありません。
あたりを見回しても同じような植物はどこにもなく、
この場所にだけピンポイントに密集しているので
種が風にのってやってきたとは考えにくく、
一体どこからやってきたのか。

家族は「真上にある電線から鳥が落としたのでは?」というけれど、
電線は何十メートルにも渡ってあるのでなぜここにだけ?という感じ。
でもまあ、これが一番正解に近いのかな。
ほかの可能性としては、近所の子供たちがこの辺で果物でも食べた。
あと、電柱の脇ということもあるので犬の糞から発芽、もありだ。

気になったので種子散布について調べてみるとその方法は
<動物散布・風散布・水流散布・自動散布・振動散布…>
などたくさんの専門用語が並んでいたが、
このうち最も可能性の高い動物散布も
<動物付着散布・動物被食散布・貯食型散布…>
のようにちゃんと細かく分類されていた。
貯食型散布はアリやネズミが餌として蓄えておいた種が
発芽することらしいがこれもなくはない、かも。

ともあれこの先どのような成長を遂げるのか、
この謎の侵入者をこのまま見守ってみよう。
どんな花が咲くのか、どんな実をつけるのか、ちょっと楽しみ。