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梅雨を目前にして、
いま最も元気に咲き誇っているのはクレマチス・ピスタチオ。
たいした手入れもしないのに暗い庭をいつも明るくしてくれます。

 

そして先月の庭レポではまだ蕾だったハゴロモジャスミンは
今月初旬に満開になり、強い芳香が周囲の家にまで届いたようです。

 

山野草の西洋オダマキ・ピンクランタンは可憐に咲き、

 

三年前に小学校の課題で息子が育てたイチゴは
その後、地下茎で庭のあちこちに顔を出しては実をつけ、
(野趣溢れる味で決して美味しくはない(^^;)

 

暑さが大好きなニチニチソウは花をつけ始めました。

 

アジサイ・アナベルは梅雨が待ち遠しそう。

 

最後はクリスマスローズ。
昨年、交配にチャレンジしたものの
撒いた種から芽がでることはなく見事に失敗。
そしてこの春も懲りずに再チャレンジしました。

 

5月に採取した種を保存して秋に撒く方法で失敗したので
今回は採ってすぐに撒くやり方に変更。
今月から芽が出る来年の1月までたっぷり9か月間、
種が乾燥しないようにひたすら水やりです。
殺風景な鉢に水やりを続ける…私の根性が試されます。

 

7年目を迎えた我が家の庭。
この庭の居心地が悪かった植物は絶え、
居心地のいい植物や頑強な植物は育ち続けています。
庭も玄関周りも一通り植物で満たされたので
暫くは新しい苗は入手せず、今あるものを大切に育てていきたい。
地味で見映えのしない庭ですが、
季節の移ろいを感じさせてくれる大切な庭であります。


冬から春へ、
空気がほんわかと優しくなり我が家の庭はまた動き始めました。

毎年真っ先に花を咲かせてくれるのは大輪のクレマチス

 

と、私が一番好きなミヤマオダマキ

 

蕾をたくさんつけ、
今にも花が咲きそうなのはハゴロモジャスミン

 

と、クレマチス ピスタチオ

 

と、コンボルブルス

 

もう見頃を過ぎてしまってあと少しで夏越しの準備に入るのは
ラナンキュラス

 

と、クリスマスローズ

 

2年前に実家の隣りのおじさんに株分けしてもらい
手のひらサイズだったアオノリュウゼツランは只今直径30㎝ほど。
大きくなると2〜3mになるのだがその姿は今のところ想像できない。

 

そして、どこからか種で浸入してきたイロハモミジは
順調に生長を続けて高さ1mの立派な姿に。
今年の紅葉が楽しみだ。

 

最後は隣家との境目にいつの間にか芽吹いたこちら。
車庫入れの邪魔になるので引っこ抜いてしまおうかとも思ったけれど、
隣の旦那さんとの話し合いの結果、葉の形からして桜っぽいし、
どんな植物に生長するか気になるからもう少し見守ろう、
ということになりました。今は高さ70㎝くらい。
可愛い桜の花が咲いてくれたら嬉しいんだけどなぁ〜〜。

 


 

立春を過ぎ、
今日2月19日は二十四節気で雨水(うすい)と言うそうです。
雨水とは雪が雨に変わり氷が解け、
植物が芽吹き始めてまさに春を感じる時。
昔から農作物の準備を始める時期の目安とされていたらしい。

そう言われてみれば私もここ数日、
寒さ厳しくちらほら雪が舞うこともある中でも
何となく庭仕事をする意欲が湧いてきて、
伸び放題の枯れた芝を整理したり、
雪や霜で傷んでしまった葉を取ったりと
徐々にガーデニング熱が上がってきていることを感じていました。

先日、久しぶりに出向いた園芸店で目を引いたのはラナンキュラス。
イタリアンパセリのような縮れた葉から
唐突にバラのようなゴージャスな花が咲く姿は
少し不自然でもありますが、
時期的に地味目な花が並ぶ店頭で
ひと際目立っていたので色違いで3株購入しました。

帰宅して、色味がなく寂しい現在の玄関周りに置くと
一瞬でパッと華やかになり春に向けて一気に時が進んだようです。
気分も上がり体まで軽くなる。
花の力、色の力って凄い。

このラナンキュラス、
球根植物なのでちゃんと育て続けるためには
花が終わったら掘り上げたり
乾燥させて保存したりと何かと面倒なようだけど、
恩返しをするつもりでお世話をしよう。

 

 

冬の花とされているクリスマスローズはまだこんな感じ。
ようやく花芽が顔を出し始めたところで
実際にたくさんの花を楽しめるのはあと一か月近くはかかりそう。
今年の花はどんな色や形になるか、こちらも楽しみであります。


 

梅雨入りしてからほとんど雨は降らず、今日の名古屋は34℃を記録して夏本番の暑さ。なのに室内の湿度は真冬と同様でいまだに加湿器も稼働したままです。いつものジメジメがなくて人間にとっては快適かもしれないけれど、雨が大好きな植物にとっては過酷な状況になっています。

上の画像にある、庭の最も日の当たらない場所にあるアジサイ「アナベル」は元気に育っていますが、静岡の実家近くで改良された品種「ダンスパーティー」は半日蔭にあり、日が当たる時間帯には少々ぐったり。

 

そして日向に植えてしまったアジサイは
梅雨らしい天気を迎える前に既に枯れ始めてしまいました。

 

本来ならばしとしとと降る雨の中で鮮やかに咲き、
その姿を眺めながら和の季節感を味わえるのに・・・残念。

昨年の今頃はナメクジによる食害に悩まされていた植物がたくさんあったのに今のところはほとんど被害はなく、その代わりに乾燥を好むハダニがはびこっています。だからナメクジが好きな植物は元気でハダニが好きな植物は元気がない。昨年とは庭の様子がだいぶ違うようです。

そんな中、ガンガンの西日にも負けず元気に咲いているのが
手をかけて冬越しに成功した真夏の花、ニチニチソウ。

 

で、こちらは室内で育てているヤエヤマヒルギ。
ハイドロカルチャーで栽培し始めて約3週間、
ようやく芽吹いてきました。

 

このヤエヤマヒルギは春に訪れた西表島のマングローブ林を形成する植物。本来なら持ち帰るのは禁止されているのですが、宿泊したホテルの私有地にあるマングローブ林なのでOK!ということで室内で育てることを条件に種を頂きました。マングローブ林では長さ15センチほどの種はぬかるんだ土にグサッとささり、そこに根を張って大きなヒルギに育ちます。室内では一体どのような姿になっていくのか謎だらけですが、枯らさないように大事に育てていこうと思います。


 

冬の間は日当たりの悪かった我が家に
さんさんと日が差し込むようになりました。
照明のいらない朝のリビングはとても気分がよいです。

庭の春咲き植物はようやく芽が動きだしたところですが、
一か月ほど前から咲き始めたクリスマスローズは満開を迎えています。
庭に植えてから3年くらいが経ち、花数がだいぶ増えてきました。

このクリスマスローズ、当初は4品種だけだったけれど
もともと交配種だったせいか
前年とは花の形や模様が変化することがあります。
そして同じ株にも微妙に模様が異なる花が咲いたりします。
なのでほんの一例でもこんなに多様な見た目。

 

クリスマスローズは種ができると養分を取られて株が弱ってしまうので
今までは子房(雌しべ)が膨らんだらすぐに取り除いていました。
でも株がかなり充実してきたので今年は少し種を育てることにしました。

自家受粉でもいいのですが、せっかくなので交配に挑戦です。
たいした知識もないのでとにかく気に入った花どうし、
面白い見た目になりそうな花どうしで受粉してみました。
受粉したら情報を記したお茶バッグを被せておきます。

 

無事に種ができても、その種をまいて花が咲くのは3年後。
交配の結果がどんなものになるのか想像しながら気長に育ててみます。


20161011

飼うなら犬、生まれ変わるなら猫と願う私が
近所の猫を怪訝に見るようになったのは、
庭の一坪菜園を荒らされるようになったからです。
せっかくの無農薬栽培に反する類はまきたくないし、
猫に危害を与えるのも好ましくない、と奮戦中。

たまに芝の上に猫が糞を残し、芝担当の家族が怒っても
私は大して気にならず、なだめていました。
しかし、一坪農園からひょこっと出たばかりの双葉たちが
蹴散らされているのを見た時にはショックと怒りが込み上げ、
半日は許しがたい気分でした。もし現行犯の猫を見かけたら、
何か仕返しをしていたかもしれません(^_^;)

未だに「現行犯」は見ていないので、
近所を優雅に歩く猫を見るたびに、「犯人はお前?」と
怪訝に見てしまうのです。

そもそもウチの庭がその猫にとって快適な場所なのは、
1)人の出入りが少なく
2)番犬もいない静かで安心でき
3)気持ちよく排便ができるための、やわらかい土や砂、芝生

猫が来ないようにするためには、1と2は変えがたいけれど、
嫌な環境に変えるよう、といろいろと試してきましたが・・。

嫌な匂い → 時間経過や雨がふると効果なし
・ローズマリー
・木酢液
・竹酢液
・匂いの強い鶏糞に変更

汚れる  → 時間経過や雨がふると効果なし
・石灰

嫌な音 → ソーラー電池切れに要注意
・超音波機器:1か月前の大被害で、購入決断
       これで安心と思っていたら、
       天気の悪い日が続き、ソーラー電池切れにて
       小松菜の双葉が踏み荒らされました

そして、ついに、自分がひっかかって怪我をしそうと避けていた
テグス作戦に出ました。菜園の縁、地上10cmを「テグス」でぐるり。
透明な糸は猫の目に見えないので、何かが触れる感じを嫌うそうです。

菜園の被害がなくなり、
近所の猫を愛しく見れる日が早く来ますように♪


20160627

古代ギリシャでは月桂樹とともに凱旋将兵の頭飾りとされ、
英国王室の花嫁ブーケに必ず使われるギンバイカ、英名マートル。
1.5mの常緑樹と手軽なこともあり、
めでたさにあやかろうと玄関先に植えてあります。
今年はたくさんの花が咲きました。

2cmくらいの白い花。
花弁は5枚、真ん中にあるたくさんの雄しべは花弁よりも長いです。
別名を銀香梅(ギンコウバイ)というくらい、優雅な芳香です。

花言葉は、
愛のささやき、高貴な美しさ

今回、初めて知ったは、
・葉は肉料理の臭み消しや香り付けのハーブとして活用
・果実は紫黒色に熟して食用可

また、アロマのエッセンシャルオイルとしても「マートル」発見。
フトモモ科ゆえ、ユーカリとほぼ同様の作用(去痰・殺菌作用)を
持っていて、風邪対策に持ってこいの精油とか。
ユーカリには『頭をスッキリさせる』効果があり、
マートルには『安眠を促す』作用があるそうです。
おススメ「昼間はユーカリ、夜の寝室はマートルを焚く」とか。

風邪をひいたら、葉っぱをおって寝室においてみよう♪


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先日静岡にある実家に帰宅したとき、
お隣さんの庭にそびえ立つ高さ6メートル程の樹木を発見。
あんな木、今まであったっけ?
母が言うには「60年かけて咲いたリュウゼツランの花茎だよ。
もう花は散っちゃったけどね。」
…ん???

聞くと、約60年前に庭に植えたリュウゼツランという植物に
昨年初めて花が咲いたらしい。
樹木に見えたものは木ではなく花の茎だったのだ。
それにしてもでかい!

リュウゼツラン(竜舌蘭)は郊外にある住宅の庭先などで
ときどき見かけるアロエに似た植物で、
成長が遅く花を咲かせるまでに数十年かかるらしい。
あまりの成長の遅さに100年に一度開花すると誤認されたことから、
海外では“century plant”(センチュリープラント、世紀の植物)
という別名があるほどだ。
そして開花するとその株は枯れてしまい、周りに子株が残る。

 

今まで見たことのない光景に感動してしまった私は
どうしても詳しい話を聞きたくなって
まるで吸い込まれるようにお隣のおじさんを訪ねると、
嬉しそうに経緯を話してくれた。

で話をまとめると、そのリュウゼツランはおじさんが幼少の頃に
お祖父さんと一緒に庭に植えたもので、
正確にはアオノリュウゼツランという品種だそうだ。
その後ゆっくりと時間をかけて幅2~3メートルにまで育ち、
(この段階でもかなり迫力のある見た目だ)
植えてから約60年たった昨年の夏、
何の前触れもなく中心からまるで筍のように
花茎が伸び初め、約2か月かけて6メートル程になると
一斉に黄色い花が咲き始めたとのこと。
おじさんはもう70代だ。

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集落を見下ろす高台にあるおじさんの家に咲くその花は、
私の実家からはこんなふうに見えていたそうだ。
開花したときには地元のテレビや新聞などにも紹介されて
ちょっとした開花フィーバーだったらしい。
品のある控えめなおじさんだが
当時の様子を少し興奮気味に話す姿が可愛かった。

帰り際、「実際に花が咲いているところを見たかった~~」と、
ぶーぶー文句を言う私を見かねたのか、
枯れてしまったリュウゼツランの周りに残る
元気な子株を持たせてくれた。

澄んだ青緑色をした可愛いリュウゼツラン。
何十年か後の、巨大な竜の舌のような荒々しい姿も、
天高く伸びる花茎も想像できない。
だいいち、我が家は住宅密集地で庭は猫の額ほど。
果たして息子は開花を見ることができるのか。

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「オープンガーデン ご自由にご覧ください」
ご近所を自転車で走っていたら小さな看板を発見。
見頃の紫陽花に惹かれ踵を返して、堪能しました。
個人の丹精こめた庭を一定期間、一般の人に公開して
交流するという活動は、とても素敵です♪

オープンガーデンは、
ガーデニングが盛んな国イギリスにおいて、
看護士協会への資金援助のため、庭園オーナーたちに
呼びかけてそれぞれの庭園を解放したパーティなどの
チャリティー活動から始まったといわれています。

1927年にNGS(ナショナル・ガーデン・スキーム)が創立され、
公開される庭園の詳細を記載したガイドブック「Gardens
of England and Wales」が生まれ、毎年3月に発行されます。
この愛称「イエローブック」には、庭の特徴や連絡先、
公開日、入場料金、お茶などのサービスの有無などの掲載が
あり、人々はお目当ての庭園を訪ね歩いて楽しみ、
そして感謝の意味の募金を行っているそうです。

日本では、1990年前後に始まったといわれ、
90年代末頃からは各地にオープンガーデン組織が作られています。
行政の関与度や、チャリティーの度合い、庭情報の公開状況などは
各組織によって様々です。こちらに全国の一覧がありました。

全国最初の行政主導オープンガーデンは、長野県小布施町
2000(平成12)年に38軒のお宅が参加して始まり、今や約130軒!
素晴らしいですね。

尚、私がお邪魔したお宅は地域や組織で行っているのではなく、
一個人による善意の開放でした。ありがとうございました!


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気温が一気に上がり春の花たちが少々お疲れ気味のなか、
家の外では虫たちがざわざわと動き始めているようです。

私は今まで人や植物のためになる益虫はもちろん、
害虫に関しても「共存」を建て前に見て見ぬふりをしてきました。

毎年この季節になるとシンボルツリーのシマトネリコには
孵化したスズメガの巨大幼虫が新芽を食べては糞をまき散らし、
爽やかな花を咲かせるロシアンセージにはアブラムシ、
ナメクジはミヤマオダマキの葉を食べ、
庭にはアシナガバチが巣を作っているのも知っています。
自然とはそういうものだし、人間に多少迷惑がかかるからといって
むやみに殺生するのもな~という思いで駆除には消極的だったのです。
(ただ虫が苦手ゆえ関わりを持ちたくないだけだったりもしますが..)

しかし一週間ほど前に玄関先に現れた巨大ムカデを発端に
有毒のコケグモ、今まで見たこともない大量のアブラムシ、
そのアブラムシの恩恵にあずかろうとするアリの大群など、
放ってはおけない虫たちが次から次へと家の周辺に現れて
ここ数日は駆除に追われる日々でした。

駆除と言っても我が家には殺虫剤なるものがありません。
何となく怖いし見た目や匂いも嫌で、
実家を離れて以来、何十年も使ったことがないのです。
そこで毒虫には台所用洗剤でどうにか対処できたのですが、
細葉グミの木に群がるアブラムシとアリには大苦戦です(汗)。
アブラムシには「牛乳スプレー」などネットで調べた方法で
2~3日悪戦苦闘したけれどすべて焼け石に水。
アリもどこからか列をなしてゾロゾロとやってきます

見るたびに気分もどんどんブルーになり
繁殖し増え続けるアブラムシとアリへの恐怖心がピークに達し、
発見から5日後、ついに殺虫剤を購入してしまいました。
それは株元に撒く顆粒タイプの農薬で、
植物が水とともに根から薬剤を吸い上げ
その葉の水分を摂取して死に至るというもの。
根絶するには最も効果的な方法らしいので試してみたのですが、
やはり、その効果たるや目を疑うほどのものでした。

人間が考え出した殺虫剤の威力ってすごいんですね。
この分だとおそらくアリも近いうちにいなくなるでしょう。
でもスッキリした半面、少しモヤモヤとしたものが残りました。
二度と使うことのないように、
これからは予防に力を入れようと思います。