七福神の一人、布袋(ほてい)さま、
初詣に通う早稲田・穴八幡にも大きな像があります。
ご利益を得ようと毎年撫でているのですが、
今年は今までにない「福福しさ」を感じて、
布袋さまについて調べてみました。
七福神については、
カルビさんの「七福神めぐり」に譲りますが、
かっぷくのよい笑顔のおじいさん姿は三神。
農業神の大黒様は頭巾をかぶり、手に打ち出の小槌、
漁業神の恵比寿様は烏帽子をかぶり、手に釣り竿と鯛、
布袋さまはお坊さんなので坊主頭に、手に数珠。
布袋さまは、家庭円満、福徳の神様。
唯一実在の人物で、放浪の乞食坊主。
高名な中国禅僧・契此、布袋和尚。
小柄で太鼓腹、いつも大きな布袋を担いで
放浪していたため、その名がついたそうです。
大黒様の袋に七福が入っているのに対して、
布袋さまの袋は怒りや不平をため込む堪忍袋だそうです。
貧しくても、いつも大らかに笑っていたとか。
「泣いて暮らすも一生。笑って暮らすも一生。
同じ暮らすなら笑って暮らせ」という生き方が至福の象徴!?
さりげなく置かれている布袋さまですが、
「布袋像の水鉢」といって、1649年造立で
江戸城吹上御所に置かれていたのを、
徳川家光により奉納されたものだそうです。
新宿区指定有形文化財でもありました!
金銀融通(商売繁盛、金運上昇)で有名な穴八幡に、
貧乏な至福の神様が同時に祭られているのは、
陰陽の采配と、感慨深いものがあります。