家のスペックがかたまりつつある中、
大きな課題は、ハウスメーカー、工務店、建築家などの会社選び。
親しい会社もなく、家族の思い描く会社も異なっていた。
腕のいい大工さんが腕をふるう工務店、と
技術が平均化された鉄骨系ハウスメーカー。
どのように会社を決めるか?
二人の溝をどう埋めるか?
さ迷う私達に大きな指針をくれたのは、一冊の本。
リクルート出身、東京都初の民間人校長、藤原和博氏の
2001年の本ながら、今読んでも充分に役立つ。
建てどき
そろそろ家づくりを考えたいあなたへ、すべての住宅業界人へ。この本は「処生術」「自分プレゼン術」に続いて、人生の表現手法としての家づくりを考える本です。実際に私自身が家を建てた1年半の間に学んだ事のすべてが凝縮されています。「こんなこと書いちゃっていいの?」と早くも住宅業界騒然!!「月刊ハウジング」連載中には載せられなかった詳細データも満載。家づくりの勘所すべて実例にのっとって赤裸々にお見せします。マンションを買う前に、建売住宅を買う前に、リフォームをする前に、家を建てる前に、新たな住生活に入る前に是非ともお読みいただければ幸いです。
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建てどきの「業者選び」
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1)建築家と基本設計に時間をかける
・派手な作品をつくる勘違いな建築家を避け、生活の限られた空間を活かす知恵のある建築家
・コスト意識のある建築家
・なんといっても「基本設計」が片方の命綱
2)基本設計をもとに、ハウスメーカー4社と工務店4社に第一次見積
・各社の見積構造を把握し、照明・空調・諸経費をわけ、本体価格をつかむ
・実際の施工例も見学
・ハウスメーカーvs工務店
a:仕事で忙しく時間のない人や引越時期がきまっている人はハウスメーカー
b:ひとつひとつ材料を選ぶことを面倒くさいではなく楽しくできる人は工務店
・最後は「人間」を信頼して決める。営業マンが誠実でフットワークがいい、工務店社長の考え方がよいなど
3)絞り込んだ2社と施工例が気になった1社を加えた3社に詳細な第2次見積
・具体的なコストダウン方法など、経験量と知恵の深さは?
・空調や外観など、暮らしを快適にするための知恵はあるか?
・自分自身が何は譲れないか?自分自身の価値観をカタチにしてくれる会社は?
家族とともにこの本を読んで話し合った。
大まかな間取はきまっているし、
1社選ぶのも大変なのに設計と工事の2社を選ぶのはムリと、
残念ながら建築家は外し、ハウスメーカーと設計もできる工務店
の数社を選んで、見積を依頼することにした。
そうそう、「45歳を過ぎたら建ててはいけない」という著者の言葉は、
建てながらじわじわとわかってきたのだった(^ ^;)